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更新履歴
スポーツビジネスの根幹はチケットセールスにあり
岡本 佳文
(おかもとよしふみ)
株式会社 OSM International 代表取締役
Okamoto Sports Marketing International President/CEO
Hoshino Dreams Corporation President/CEO
1966年1月 岡山県岡山市に生まれる
1981年4月 岡山東商業高校入学で野球部に在籍、同級生の八木裕(元・阪神タイガース)とともに
主力部員として活躍する。(捕手として八木とバッテリーを組む)。
1984年4月 中央大学商学部入学。同大学硬式野球部に入部。マネージャーとなる。
1988年3月 同大学卒業後、単身カナダに渡り、ワーキングホリデービザで働きながら語学を習得。
1989年 米マイナーリーグ1Aサリナス・スパーズのフロント業務に従事
1990年 同球団代表(GM)に就任(アメリカ4大スポーツでは、未だに唯一の日本人球団代表)
1991年 米マイナーリーグ3Aポートランド・ビーバーズ マーケティング&
プロモーションディレクターに就任
1993年3月 ウオルトディズニー社が所有する、ディズニー・スポーツ・エンタープライズ社にて
NHLアナハイム・マイティーダックスのスポンサーシップの担当業務に従事
(米メジャースポーツ界の球団マーケティング部門で、
日本人としては初の正社員となる。)
1993年9月 NBAニュージャージー・ネッツのインターナショナルマーケティングディレクターに就任
1995年11月 スポーツマーケターとして独立
1996年 アトランタ・オリンピック野球日本代表チームをサポート
1997年 ミネソタ・ツインズの環太平洋ディレクターに就任(2006年春まで)
2002年 きこ書房から『メジャーリーグに就職する方法』出版。
2006年4月 HDC設立。President/CEOに就任。
株式会社OSM International設立。代表取締役に就任。
私は、アメリカのメジャースポーツ界で長年マーケティングに携わってきた経験から、チケットセールスこそ、野球に限らず全てのスポーツビジネスにおける根幹であると考えています。それはなぜでしょうか? スタジアムにお客さんが足を運んでくれることの恩恵は、スタジアム内でのグッズや飲食物の売上増加だけには留まりません。多くの人が見てくれるのならば、スタジアム内の看板広告など簡単に売れてしまいます。スタジアムに人が溢れる、魅力あるコンテンツならば、テレビ局の放映権購入意欲も高まりますし、時間やお金、あるいはスタジアム収容力の問題で試合を見にいけないファンやサポーター達はかわりにテレビ観戦しますから、視聴率もとれるわけです。そして、球場に来たファン自身も、何万という大勢の観衆の中で応援することで、非日常的な空間を共有する喜びを感じ、再びスタジアムへ足を運びたいという気持ちになることでしょう。もちろん、一度スタジアムを訪れたお客さんが、また戻ってきたいと思えるサービスは当然大事ではありますが、まずはチケットセールスを上手に行うことが、スポーツ周辺にある全てのビジネスを連鎖的にうまくいかせる、好循環が起こるわけです。
それではどのようにすればチケットセールスはうまくいくのでしょうか。当然、魅力あるコンテンツならば、そのチケットも売りやすくなることに間違いはありません。2年前、日本のプロ野球界は交流戦という新しい試みに踏み出しました。それは、確かに魅力あるコンテンツであり、チケットセールスの増加に少なからず機能したはずです。しかし、それだけでは球界全体の盛り上がりを導くことはできませんでした。従来の日本プロ野球界には、各球団の組織運営に根本的な問題があると、私は考えます。
アメリカで球団経営に携わるのは、皆スポーツビジネスのプロ達です。チケットセールスのプロ、スポーツマーケティングのプロ、ゲームオペレーションのプロ…。皆若いときからスポーツビジネスに携わり、身をもってスポーツビジネスを学んできた人たちで、スポーツ発展への情熱も、球団経営に関わる知識も豊富に持っています。当然、チケットセールスの重要性も心得ています。
それに比べて、日本では徐々に改善しつつあるとはいえ、まだまだそういったプロ達が少ないのが現状です。特に各球団で要職についていらっしゃる方々の多くは、球団親会社からの出向である場合が少なくありません。そのため、チケットセールスこそがスポーツビジネスの根幹であり、自分の球団のチケットセールスの部署に、もっと人員や予算をさくべきであるという発想がなかなか生まれてこないのです。仮に生まれたとしても--本人は出向の間、大きな失態をおかさなければ、数年後には本社へ戻り、新しいポジションが用意されるわけですから--球団経営に必死になる必要がなく、わざわざリスクをおかしてまで、その発想を実施に移す可能性が小さいのです。
プロ野球球団がその経営を改善していきたいならば、まずはチケットセールスの部署を強化することです。もちろん、人数を増やしたからといって、すぐに観客動員数が伸びるとは限りません。しかし、セールススタッフが営業活動の中で直接お客さんから聞かされる話の中には、お客さんにチケットを買ってもらうための様々なアイデア(チケットのパッケージプランや魅力的なプロモーションの種)がたくさん詰まっているものです。また、営業中に寄せられる苦情の中には、顧客満足度をあげるためのヒントが隠されています。そういったことを無駄なく吸収し、改善していくことで、徐々にチケットセールスは伸び、先述したように、周辺のいろいろなビジネスも次第に好転していくでしょう。
一部の球団をのぞいて、大きな黒字が見込めないプロ野球球団の経営状態の中で、あえてチケットセールス部門にかけるお金を増やすことは、大きな賭けのように聞こえるかもしれません。しかし、それは球団経営に関わるビジネス全てを好転させるために、最も確実かつ基本的な方法なのです。
応援メッセージ! インターンはスタート地点
田端 信秋
(たばた のぶあき) 41歳
ブリバードカウンティーマナティーズ(フロリダステートリーグ・当時モントリーオールエクスポズ傘下1A、現ミルウォーキーブリュワーズ傘下)
‘03ウィンターミーティングジョブフェア−参加、’04、3月〜9月インターンを経験。
インターン終了後‘05〜’06の2年間(株)楽天スポーツプロパティーズにて東北楽天ゴールデンイーグルスのグッズ部門でオフィシャルチームストアの運営に携わる。
現在は(有)キッズワールドにて学童保育事業の運営に従事する。
アメリカのマイナーリーグのチームでのインターンを経験した私が、これからスポーツビジネスを背負って立つ若い人達に贈るメッセージは、上記タイトルの通りインターンを経験することを目標にするのではなく、あくまでその先の自分の目標に向かってのスタート地点だということです。
ただ、インターンがスタート地点とはいいましたが、インターンの経験をより意味のあるもの、かつその後に生かすためにもそのスタート地点に立つまでにも様々な準備をしておく必要があると思います。英語は当然のことながら下記の点についてです。
○インターン後の自分の目標設定(できればより具体的に)
○日本のスポーツビジネスについての勉強、知識を持つ。(現状と問題点など)
○インターンを経験し、その先の為の準備ができているか
これらの準備が自分のなかでできていないとせっかくのインターン経験の中で得られるものが十分に得られず、インターンを経験したという事実だけが残るとてももったいない結果になってしまいます。
インターン期間中は上記の準備していたことを常に思い出し、現状と比較し行動していくことが大切です。また、インターン期間中に非常に大事だと思うのは、インターンをやっていることに満足するのではなく、常に積極的に色んなことを吸収してやろうという貪欲さを持つこと。その中で人脈作りは特に大事なことだと思うし、インターンはそれができる一番の機会ではないでしょうか。所属チームのアメリカ人スタッフやアメリカで同じ目標を持って働いている日本人など、アメリカのマイナーチームにはアメリカの大学でトレーナーの勉強をして将来のために地道に下積み経験をしている日本人がたくさんいます。同じリーグの他チームなど身近な所にいるかもしれません。そんな日本人と知り合いになり色々な意味で情報交換をしていくことも大変貴重なことだと考えます。そんなことができるのもインターンを経験しているからこそだと。
インターンの経験を活かすも殺すも全て自分次第。それを肝に銘じてどんどんチャレンジしてもらいたいと思います。今後の日本のスポーツ界(スポーツビジネス)の為にも!
インターンへ挑戦する方へのメッセージ
西牟田京子
(にしむたきょうこ)
(株)日本プロバスケットボールリーグ(bjリーグ)
ビジネスオペレーション部/国際室 マネジャー
私がインターンを経験したのはカリフォルニア州サンノゼにある1Aのサンノゼ・ジャイアンツでした。経験した職種はチケットセールスとプロモーションインターンでした。 しかしながら、やる気があればそれ以外のことに何でも挑戦させてもらうことができましたので、チケット以外にも、球場看板やプログラム広告のセールス、選手がスポンサーのためにサイン会に出向くときに同行、地域のリトルリーグの運営資金集めのイベントに参加などを経験しました。
1Aの魅力はまさにそこにあると思います。全部で正社員が10名足らずのオフィスですので、他の社員やインターンが何をしているか目にすることができ、自分の仕事さえこなせば余った時間で何でも経験することが可能です。
チケット販売や広告のセールスをしているときに感じたのはいかにチームが地元で愛されているかということ。あるレストランへ広告セールスに行った時などには、そこにいたお客様に「サンノゼジャイアンツに広告出さないと許さないから!」とオーナーに口添えしていただいたこともあります。
これからインターンに挑戦をされる方には、なぜ「チームが地元で愛されているか」、それを実際に肌で感じ、その理由を自分自身で学んできていただきたいと思います。
現在は情報社会であり、その気になればTVやインターネット、学校の教授やたくさん出ている本から知識を得ることは可能でしょう。しかしその情報は単なる情報であり、そのチームのある場所、球団の大きさ、来場者の人種や人口の構成などで成功の秘訣は変わってきます。それぞれのチームが行っている工夫や課題は異なり、それは実際に飛び込んで見ないとわからないことも多いのです。
現在私は日本ではまだマイナースポーツのバスケットボール業界で働いています。競技はインターンを経験した野球とは違いますが、来場者の平均が2500人前後だったり、放映がまだまだ少ないところなどはアメリカのマイナーリーグ球団に通じるところがあり、サンノゼでの経験が大いに役立っていると感じます。
ぜひ皆さんにはアメリカでのインターン経験が「いい経験」「いい思い出」で終わることなく、帰国後に日本のスポーツ界に貢献することを意識して頑張って来ていただければと思います。
未来のスポーツビジネスマンに向けてのメッセージ
立田一平
(たつたいっぺい)
2001年3月 慶応義熟大学環境情報学部卒業
2001年4月 ジョンソン&ジョンソングループ
オーソ・クリニカル・ダイアグノス ティックス株式会社入社
2003年3月 同社退社
2003年4-7月 Las Vegas 51's (3A)インターン
2003年9-2004年3月 IMG日本支社インターン
2004年4月 同社ゴルフディビジョン入社
2002年にマイナーリーグ(3A)のラスベガス51`sで3ヶ月間インターンを経験した後、2004年4月にインターナショナル・マネージメント・グループ(IMG)日本支社に入社しました。現在は、ゴルフディビジョンにてプロゴルファーの代理、ゴルフトーナメントやイベントの企画、運営、スポンサーセールスなど多岐に渡る業務に従事しています。
実際にスポーツビジネスの世界に身を置くことで外からは見えない部分が分かるようになりました。例えば、野球選手のエージェントや選手並びにスポーツイベントのスポンサーシップなどは皆様も良くニュースで聞いたり見たりする機会が多いことから比較的良く知られている分野だと思います。しかし、それらはスポーツビジネスのごく一部であり、実際には外からは見えない部分で多くのビジネスが展開されています。
これからスポーツビジネスの世界を目指す皆様にも様々なチャンスがありますので、自分がどの分野で活躍したいのかを絞りこむことでよりはっきりとした目標が見えてくると思います。興味のある分野での専門性・実績が高い会社の下調べやそこに勤める方との人脈作り、またその業務に必要な能力やスキルなどを磨くことで目標に大きく近づけるのではないかと思います。自分で勉強することや情報収集をすることも非常に大切ですが、現場で活躍する先輩を使って「生きた」情報を集めることも積極的に行ってください。
また、英語は大きな武器となります。スポーツビジネスも国際化が進んでおり、どの分野であろうと自分で国外とコミュニケーションがとれることはビジネスを展開する上で大きな武器となります。国際的なビジネスの交流の場(メールや電話会議も含む)で、直接ビジネスパートナーとコミュニケージョンが取れれば自分に対する相手の信頼も自分のチャンスも増します。私は帰国子女なため、この点においては一般の方よりはアドバンテージがありますが、そのようなバックグランドがなくとも英語を使って活躍されている方が回りに多くいます。日本にいても自分の努力次第では必ず出来るようになるはずです。
長くなりましたが、最後にこれからスポーツ業界を目指す皆様、お互いにスポーツ界を盛り上げて行きましょう!
アメリカでのスポーツビジネス・インターンを経て
十原啓志郎
(じゅうばるけいしろう)
(株)千葉ロッテマリーンズ 事業部 法人営業部
私は2004年12月から2006年2月の1年と2ヶ月に渡り、アメリカは中西部ミズウリ州カンサスシティーの3つのプロスポーツチーム、アイスホッケー、ベースボール、アリーナフットボールに携わってきました。3つの全く違うスポーツに携われたことは非常に幸運なことで貴重な財産になっています。そんなアメリカのスポーツビジネスに携わり、そして今現在、日本でプロスポーツ業界に携わっていて感じる2つの違いを簡単にご紹介します。
1つ目に感じたこと。アメリカのプロスポーツチームは各地域におけるエンターテインメント(娯楽の場)であり施設はファンが楽しめるテーマパークであるということ。カンサスシティーは全米で数少ないスポーツタウンの一つでMLBのロイヤルズ、NFLのチーフス、MLSのウィザーズの他、マイナーリーグ・ベースボールチームやアリーナフットボールのチームが存在しています。各チームは地域に根強く愛され続けるために、各チーム同士が共存共栄し合い積極的な地域活動への参加やさまざまな取り組みを実施し地元スポーツを支える住民たちを大切にしています。日本の同じ地域に所属するジャンルの違うプロチームがそれぞれのキャラクターやチアリーダー、そして選手が集めって地域イベント活動へ参加している姿を見たことがあるでしょうか? 今後、日本のスポーツが発展、発達するために欠かせない要素がここにあると考えます。
2つ目は魅力的なチケットパッケージについて。アメリカではシーズンシートだけでも数パターンが存在する他、さまざまなチケットパッケージをお客様に提供しています。ファン(お客様)もさまざまで昔からの熱烈なファン、家族で来場するファン、仕事帰りに観戦していくファン、他都道府県からの転居者など数多くの層に分類することができます。チームの状況によって左右されるだけのチケットセールスでは海外のスポーツビジネスには今後到底追いつけないでしょう。 それぞれ違うタイプのファンのニーズに合わせた企画チケットや普段体験できないプレミアム感あるチケットなど通常のチケットに付加価値を加えより魅力的なチケットパッケージを提供することは売上だけでなく顧客満足にも繋がることだと思います。
今回2点について簡単に説明させて頂きましたが、上記以外にも日本のスポーツ産業が発展するための改善点は数多くあると思います。 まだまだ私自身も発展途上ではありますがアメリカで学んだことを生かし、日本スポーツ産業発展のためにスポーツが持つ人々を魅了させる力や感動を今度とも伝えていければと考えています。
一歩踏み出すということ
2007年10月1日
坂本 英明
(さかもとひであき)
株式会社スポーツビズ アスリートマネジメント部
2003年8月 キャップジェミニ・アーンスト&ヤング 退社
2003年12月 ウィンターミーティング(ニューオリンズ)参加
2004年1月 〜 フロリダステートリーグ1A フォートマイヤーズ・ミラクル インターン
2004年10月〜 Okamoto Sports Marketing International に勤務
2006年2月〜 株式会社スポーツビズ アスリートマネジメント部に勤務(現職)
私がスポーツビジネス界に踏み出して、早4年が過ぎた。4年前の夏、27歳。一大決心をして前職を辞し、この世界への第一歩を踏み出したことは、今でも鮮明に覚えている。そして今まで、その決断に後悔した事は一度もない。
当時、私にとってスポーツは生活の一部だった。プレイすること、観戦すること、雑誌を読むこと。一日の生活の中に、必ずスポーツとの関わりが存在した。ではなぜ、それを職業にできないのか?単純な疑問だった。
4年経って思うことは、スポーツビジネス界への間口が広がったな、ということ。楽天がウェブサイトで球団スタッフを募った事は記憶に新しく、bjリーグや四国アイランドリーグなどの新興スポーツリーグ、ましてやホシノドリームズプロジェクトのようなプロジェクトもその当時は無かったので、まずどうしたら良いのかという所で戸惑った思い出がある。
だから「一歩踏み出す」までには、それ相応の準備と周囲への説得が必要で、簡単には事は進まなかった。そんな時、私達よりもっと早くにこの世界に入り、もっと過酷な状況の中で活躍してきた先人達のアドバイスはとても有難いものだった。
状況は常に変化している。そして今、確実に追い風が吹いている。誰にとってもいつになっても「一歩踏み出す」ことは容易でないが、暗闇の中をあてもなく進んでいた時代は過ぎ去り、今は明るい未来が想像できる。というより、それを作り出せる機運があると思う。
アメリカでのインターン生活を経て、そして今、日本のスポーツビジネスに携わって思うことは、確実にその差は埋まっているということ、そして、日本には日本のスポーツビジネスが存在するべきということ。私たちはスポーツ先進国から大いに学び、それを日本独自のスポーツビジネスに昇華させる役割を担っていると思う。その時代の節目に私たちはいる。
スポーツが好き。理由はそれだけで充分。あとは、新しい時代を切り開く気概をもって、是非とも第一歩を踏み出してください。
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