小林 至 小林至 プロフィール 1992年東京大学経済学部経営学科卒業後、千葉ロッテマリーンズに入団。退団後、アメリカへ渡り、96年コロンビア大学経営大学院を修了し、MBAを取得する。その後、2000年までフロリダ州のテレビ局にて通訳、翻訳、解説に従事する。02年より江戸川大学准教授(スポーツ経営学)に就任し、現在は同大学教授。05年より福岡ソフトバンクホークス株式会社の取締役を兼任する。著書に、『合併、売却、新規参入。たかが…されどプロ野球!』(宝島社)他多数あり。

メッセージ 20世紀が、モノとカネを追い求めた時代ならば、21世紀はココロの時代だといわれている。そのなかで、スポーツ産業は、「ポストモダン産業」として大いに注目を集め、現に、スポーツ産業のトップランナー、アメリカでは、スポーツ興行に限ってみても、大小合わせて480のプロスポーツチーム、ゴルフ、カーレース、大学スポーツなどなどその収入を足し合わせると邦貨にして約4兆円。一方、日本で同様の計算をするとどうやっても3000億に満たない。言っておくが、日本は、一人当たりGDPにしてアメリカを凌ぐ経済力を持つ先進国であり、信頼のおける調査機関の統計をみても、スポーツへの関心が欧米諸国に比べ、特段、低いわけでもない。要するにこの体たらくは、ビジネスとしてのポテンシャルを生かしきれていないということだが、裏を返せば、今後、日本でもスポーツ産業が急速に発展する可能性は大いにある。
事実、その芽はこの数年、随所に見て取れる。たとえば、bjリーグや四国アイランドリーグ、北信越リーグなどの新たなプロリーグが勃興し、公共施設を民間が運営することを可能にした「指定管理者制度」が制定された。戦後から今に至るまで、体育の延長か福利厚生もしくは宣伝広告費だった日本のスポーツ業界が、ついに自らの足で立つ「産業」へと進化出来るかどうか。その成否はひとえに人材にかかっている。
日本の志ある若者に、スポーツビジネス先進国で実地体験、異文化体験を積ませようという、このホシノドリームズ・プロジェクトに大いに期待したい。